出産記録⑥ ついに出産

出産

 

書き続けてきた出産記録。今回はついに娘の誕生までの記録。

過去の記事はこちら
出産記録① 出産記録② 出産記録③ 出産記録④ 出産記録⑤

 

さて。陣痛促進剤を入れてどんどん辛くなってきた、というところまで前回書きました。

助産師さんも、日中の方から夜シフトの方に交代。

助産師さんが来てくれるのは、私が吐いてしまって旦那さんが呼ぶ時くらいで、旦那さんと私だけの時間が長かったような・・・。

 

おそらく、隣の分娩室にも出産している方がいて、そちらに主にみんないたんだと思います。

なんでわかったかというと、私もけっこういきみ逃しが難しかったとき、隣からすごい叫び声が・・・。

旦那さんと「え?この声はいきんでるとき?それとも陣痛を我慢してるときの声なの?」と陣痛の合間に話すくらいよく聞こえてきてました(笑)

多分、いきんでる最後の時の声だったと思います。ほんとに叫んでたので、びっくり。

そして、密かに恐怖を感じていたのも事実。そんな痛いのか?!とね・・・。

 

しかも、産まれたときも赤ちゃんの声が聞こえてきたので、思わず

「良かったね!」と他人のお産を祝福(笑)

私もけっこう辛い時だったので、おそらく数時間の差で産まれたんだと思います。

今思い返しても、衝撃の声だったな・・・。あんなに叫ばなくても・・・。

 

そうこうしているうちに、助産師さんが来てくれて、

「どう?いきみたい感じある?」

と聞かれたので、

「はい・・・><」

と返事。

じゃぁ、と子宮口を見てくれて、遂に!待ちに待った、いきんでOKのお言葉!

「よし、そろそろいきんでいこうか。あ、まだだよ、準備するから。」

もう、いきんでいいならあと少しくらい待ちます!!!!

ていう感じでした(笑)

だって、終わりが見えない我慢ほど辛いものはなかったんですもん。

あと数回陣痛を我慢したらいよいよ解放される・・・。そう思ったら、ひゃっほーい!ていう感じでした。

 

ベッドをお産仕様に少し角度を変えたり、痛くて大変だったけど腰上げて、と言われても素直に腰を上げて、「いいよ」の言葉をずっと待っていました。

 

「じゃぁ、次の陣痛来たらいきんでみようか。」

 

もう、ぜひ。いきませていただきます!

と思った瞬間、いきむってどうやるんだ?と頭にはてなが大量に浮かびました。

そう。陣痛を逃すことばかりに集中しすぎて、いきむ方法を見失っていた私。

力を入れるって、どこに?え?お腹?!

「ここ掴んでいいよ」

とベッドの横にある棒に手をいざなわれたわけですが、これを掴んで私はどこに力を・・・?!えーい、もう痛いからいきんでやれ!んーーーーー!!!

 

と、わけもわからず力を入れておりました。

そうしたら、助産師さんからの声が飛んできて、

「目はつぶらない!声は出さない!おへそを見て!力入れて!息止めない!」

えー。力入れる時、目つぶっちゃうよ、うーーー、て声出したほうが力出るんじゃない?!息止まっちゃうよ!

そう思いつつも、素直に従う私。ちゃんと言いつけどおりに頑張りました。

そして、頭の片隅で、声を出すなって言われてもさっき隣の人叫んでましたけど・・・!と思ってました(笑)

 

陣痛来たら、いきんで。やんだら、休憩。その繰り返し。

その間旦那さんは右側に移動させられていて、ナースコールを渡され、助産師さんが押してと言ったら押してください、と頼まれていました。

いよいよ、となったら応援要請をするためだそうです。

 

で。

「押してください」と言われて、旦那さんがポチッと押して。

すぐに、数人の助産師さんと、お医者さんが来て。わらわらと囲まれて。

会陰切開もすぐにされました。切りますか?とかじゃなく、切ります。だったので、はい、としか言えなかった(笑)

で、何度かいきんでも全然出てこなくて。

「次で出せるようにがんばろう」

と言われ、真剣にいきんだ・・・つもりなのですが、出てきてくれず。

「次で!」「次こそ!」

どんなにみんなに励まされても出てきてくれず。

「頭は見えてるんだよなぁ、あと少しなんだよ。最後もう一度。陣痛きたらいきんで。続けられるだけ。息するときすばやく吸って、すぐにいきんで!」

先生に言われて、もうこれで最後と死にものぐるいでいきんで、先生にお腹押されて、助産師さんも手でサポートして・・・まさに、全員一丸となってのお産。

 

「よし、きた!」「力抜いていいよ!」「見てて、出てくるからね!」

 

そう言われた瞬間、足元から真っ赤な、そして小さな赤ちゃんが出てきて、まさに「ほんぎゃ、ほんぎゃ」と泣いていて。

 

「女の子ですよ。おめでとうございます!」

 

へその緒を切って、ほんの少しだけ抱かせてもらって、すぐに処置のために横のブースへ。

私の位置からは見えないところだったので、どういう状況になったかはわからないけれど、時々泣いている声が聞こえて、とってもとっても安心しました。

 

無事に生まれてきてくれた。

よくがんばったね。

 

素直にそう思えました。

自分の大変さなんかより、娘の大変さを思いやる気持ちが素直に出てきて。

これが母親ってことなのかな、とぼんやりする頭で考えていました。

 

この後の処置についてはまた次回。

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