書き続けてきた出産記録。今回はついに娘の誕生までの記録。
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出産記録① 出産記録② 出産記録③ 出産記録④ 出産記録⑤
さて。陣痛促進剤を入れてどんどん辛くなってきた、というところまで前回書きました。
助産師さんも、日中の方から夜シフトの方に交代。
助産師さんが来てくれるのは、私が吐いてしまって旦那さんが呼ぶ時くらいで、旦那さんと私だけの時間が長かったような・・・。
おそらく、隣の分娩室にも出産している方がいて、そちらに主にみんないたんだと思います。
なんでわかったかというと、私もけっこういきみ逃しが難しかったとき、隣からすごい叫び声が・・・。
旦那さんと「え?この声はいきんでるとき?それとも陣痛を我慢してるときの声なの?」と陣痛の合間に話すくらいよく聞こえてきてました(笑)
多分、いきんでる最後の時の声だったと思います。ほんとに叫んでたので、びっくり。
そして、密かに恐怖を感じていたのも事実。そんな痛いのか?!とね・・・。
しかも、産まれたときも赤ちゃんの声が聞こえてきたので、思わず
「良かったね!」と他人のお産を祝福(笑)
私もけっこう辛い時だったので、おそらく数時間の差で産まれたんだと思います。
今思い返しても、衝撃の声だったな・・・。あんなに叫ばなくても・・・。
そうこうしているうちに、助産師さんが来てくれて、
「どう?いきみたい感じある?」
と聞かれたので、
「はい・・・><」
と返事。
じゃぁ、と子宮口を見てくれて、遂に!待ちに待った、いきんでOKのお言葉!
「よし、そろそろいきんでいこうか。あ、まだだよ、準備するから。」
もう、いきんでいいならあと少しくらい待ちます!!!!
ていう感じでした(笑)
だって、終わりが見えない我慢ほど辛いものはなかったんですもん。
あと数回陣痛を我慢したらいよいよ解放される・・・。そう思ったら、ひゃっほーい!ていう感じでした。
ベッドをお産仕様に少し角度を変えたり、痛くて大変だったけど腰上げて、と言われても素直に腰を上げて、「いいよ」の言葉をずっと待っていました。
「じゃぁ、次の陣痛来たらいきんでみようか。」
もう、ぜひ。いきませていただきます!
と思った瞬間、いきむってどうやるんだ?と頭にはてなが大量に浮かびました。
そう。陣痛を逃すことばかりに集中しすぎて、いきむ方法を見失っていた私。
力を入れるって、どこに?え?お腹?!
「ここ掴んでいいよ」
とベッドの横にある棒に手をいざなわれたわけですが、これを掴んで私はどこに力を・・・?!えーい、もう痛いからいきんでやれ!んーーーーー!!!
と、わけもわからず力を入れておりました。
そうしたら、助産師さんからの声が飛んできて、
「目はつぶらない!声は出さない!おへそを見て!力入れて!息止めない!」
えー。力入れる時、目つぶっちゃうよ、うーーー、て声出したほうが力出るんじゃない?!息止まっちゃうよ!
そう思いつつも、素直に従う私。ちゃんと言いつけどおりに頑張りました。
そして、頭の片隅で、声を出すなって言われてもさっき隣の人叫んでましたけど・・・!と思ってました(笑)
陣痛来たら、いきんで。やんだら、休憩。その繰り返し。
その間旦那さんは右側に移動させられていて、ナースコールを渡され、助産師さんが押してと言ったら押してください、と頼まれていました。
いよいよ、となったら応援要請をするためだそうです。
で。
「押してください」と言われて、旦那さんがポチッと押して。
すぐに、数人の助産師さんと、お医者さんが来て。わらわらと囲まれて。
会陰切開もすぐにされました。切りますか?とかじゃなく、切ります。だったので、はい、としか言えなかった(笑)
で、何度かいきんでも全然出てこなくて。
「次で出せるようにがんばろう」
と言われ、真剣にいきんだ・・・つもりなのですが、出てきてくれず。
「次で!」「次こそ!」
どんなにみんなに励まされても出てきてくれず。
「頭は見えてるんだよなぁ、あと少しなんだよ。最後もう一度。陣痛きたらいきんで。続けられるだけ。息するときすばやく吸って、すぐにいきんで!」
先生に言われて、もうこれで最後と死にものぐるいでいきんで、先生にお腹押されて、助産師さんも手でサポートして・・・まさに、全員一丸となってのお産。
「よし、きた!」「力抜いていいよ!」「見てて、出てくるからね!」
そう言われた瞬間、足元から真っ赤な、そして小さな赤ちゃんが出てきて、まさに「ほんぎゃ、ほんぎゃ」と泣いていて。
「女の子ですよ。おめでとうございます!」
へその緒を切って、ほんの少しだけ抱かせてもらって、すぐに処置のために横のブースへ。
私の位置からは見えないところだったので、どういう状況になったかはわからないけれど、時々泣いている声が聞こえて、とってもとっても安心しました。
無事に生まれてきてくれた。
よくがんばったね。
素直にそう思えました。
自分の大変さなんかより、娘の大変さを思いやる気持ちが素直に出てきて。
これが母親ってことなのかな、とぼんやりする頭で考えていました。
この後の処置についてはまた次回。
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